2014年10月4日up
9月 秋の夜長に。ちょっと熱冷ましのSSW「Elton John」Elton John

9月 秋の夜長に。ちょっと熱冷ましのSSW

「Elton John」Elton John

秋になっちゃいました。今年は秋風が吹くのがちょっと早い気もするんですが、夏が苦手な自分みたいな奴は嬉しい限り。ただし、これまでの疲れが出やすい時期でもあるので、ドライヴもお気をつけて。道の駅での休息も、大事な運転の一要素です。
さて音楽も、夏のにぎやかなセレクトから、少しずつ大人しめと言うか心に沁みるものが聴きたくなる時期です。クールダウンもかねて、たとえばこんなサウンドはどうでしょうか。エルトン・ジョン。現在のエルトンは激派手な容姿、アイスクリーム屋の彼氏がいるとかカミングアウト後もいろんな話題を提供してくれるアーティストですが、実は初期は特にSSW、シンガーソングライターの時代の旗手として、ちょっと長かった下積み時代から表舞台に出てくるなど、結構苦労人だったわけです。その初期の中でも文句無しの代表作がこのセカンドなんですが、1曲目「僕の歌は君の歌」は世界的にヒットし、日本でも何度もリヴァイヴァルして、巷で流れる名曲だったりします。盟友バニー・トゥーピンという作詞家の世界、これまたエルトンとともに有名になるポール・バックマスターの弦アレンジ。その辺がどこか英国ならではの翳りがある、でも瑞々しいサウンドを醸し出しているんですよね。この時期ならではのか細いエルトンの佇まいもいいし。他にも『パイロットに連れてって』とか良い曲が並んでいます。ピアノと青年の感性が光る、エヴァーグリーンな1枚です。

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七院知 好(なないんち・このむ)
シングル、EP、45rpm、7inchと呼ばれる17cmレコードと、盤面に刻まれた素敵な音楽を愛する音楽ライター。
福岡在住。地元の情報誌、『Beat Sound』(別冊ステレオサウンド)、ワーナーミュージックライフのサイト、田口商店KEYAKIの公式HPなどで記事・コラム・レヴューなどを執筆。
好きな九州の道の駅は、道の駅「豊前おこしかけ」だそうです。




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