2015年7月17日up
7月 今年の夏は、ちょっと大人な浜辺少年を。 Sunflower-Surfs UP/the Beach Boys


 今年の夏はいつもより蒸し暑い、かと思えば朝晩が寒かったり…なんだかちょっと不安定な感じですね。七院知も夏は苦手なのですが、どうせやったらまどろむぐらい暑くなったらんかーいと思ったりもするのです。

 そんな夏の定番曲というのは、特に近年はレゲエ、ダンスとかクラブ系とかを中心に毎年消費されるぐらいリリースされているのですけれど。オールドロック系だとやっぱりビーチボーイズとかかなぁと思ったりして。夏ドライブにはベスト盤の一枚ぐらいは持っておいて損は無いですよね。特に60年代前半のサーフィン/ホットロッドサウンド+ゴージャスなコーラスは、永遠の夏を思わせるものがあります。メンバーも中心人物のブライアン・ウィルソンが復活して久しいし、時折素晴らしい音楽を聴かせてくれます。今年はブライアンの伝記的映画も公開されるらしいので、また少し盛り上がると良いですね。
 さて、そんなビーチボーイズも50年の歴史があるので、さまざまな時代のさまざまな魅力があります。今回紹介する1枚、いや2枚分のアルバムの時期は、ちょっとブライアンがお休みで、弟のデニスとカールがその分才能を発揮した頃の音源。先入観無しで聴いていただきたい時代の銘品です。特に前者の「サンフラワー」は、デニス好きなら必ず押さえておきたい名曲「Forever」が入っていたり、最強の助っ人ブルース・ジョンストンの「Tears In The Morning」「Disney Girls(1957)」という宝物的な珠玉のバラードが入っていたり。楽しみどころは多いのです。そして最後を飾るのは、やはりブライアン。「Surf’s Up」という伝説的な名曲。今ではオリジナル録音を簡単に聴けるようになりましたが、やはりこの初めて世に出た形でも是非出会って欲しいのです。嗚呼!

(CDのジャケットイメージをクリックすると「amazon」サイトへ飛びます。)


七院知 好(なないんち・このむ)
シングル、EP、45rpm、7inchと呼ばれる17cmレコードと、盤面に刻まれた素敵な音楽を愛する音楽ライター。
福岡在住。地元の情報誌、『Beat Sound』(別冊ステレオサウンド)、ワーナーミュージックライフのサイト、田口商店KEYAKIの公式HPなどで記事・コラム・レヴューなどを執筆。
好きな九州の道の駅は、道の駅「豊前おこしかけ」だそうです。




この記事が「おもしろい!」と思ったら是非みなさんのお知り合いにもシェアしてください!
コメントをどうぞ!
facebookのアカウントをお持ちの方は、「Post to Facebook」にチェックをすると、ウォールに投稿されます。