2015年8月21日up
8月 血湧き肉躍る、これぞ真夏の音楽! 「ファンク・パワー」/ジェームス・ブラウン

あっという間に今年も暑い8月に突入。停めていた車に乗るだけでも一苦労の時期ですが、車も頭もクールダウンしながら、安全運転を。特に旅行や帰省など、ドライブの機会は増えますし。やっぱり無理より無事が一番ですよ。

さて、そうは言ってもあんまりリラックスできる音楽ばかり聞いていても、眠くなったらどうするんだという話です。ここ一番のドライブ時間には、お好きな音楽でノリも良くスッキリした気分でいきたいものです。ではこんな音楽はどうでしょうか。
ソウルの帝王と呼ばれ、晩年、亡くなる当日までファンクの伝道師として世界中をツアーしたHardest working man in show business(ショウビジネスで最も働いている男)、御大ジェームス・ブラウン。唯一無二の歌唱、いや絶唱スタイル。そして8ビートのR&Bと呼ばれた黒人音楽が、70年代に開花した16ビートの「ファンク」という強烈なダンス音楽に移行する、その先駆者だった存在。オリジナルなだけに彼の存在は、全盛期のスライ&ザ・ファミリーストーンやPファンク勢と並ぶブラックミュージックの革命者と讃えられています。いやまあもうそんなことを細かく考えんでも、この強烈な音楽は触れんとわからん!と明太子のCMみたいになってしまいましたが、理窟じゃなくて体感で是非。しかも発表時にはブツ切りみたいになって発売されていた音源が、今では最高の編集で最良の形で聴けるわけです。彼の代名詞「セックス・マシーン」や「スーパー・バッド」「ターニット・ア・ルーズ」「ソウル・パワー」などが雪崩のように押し寄せる。これで眠ってしまう人はファンクとは無縁。興奮したい人は理屈抜きで入手を。あ、アップテンポに夢中になるのもいけないので、車で聴く人は休憩を挟んで聴いてくださいね。

(CDのジャケットイメージをクリックすると「amazon」サイトへ飛びます。)


七院知 好(なないんち・このむ)
シングル、EP、45rpm、7inchと呼ばれる17cmレコードと、盤面に刻まれた素敵な音楽を愛する音楽ライター。
福岡在住。地元の情報誌、『Beat Sound』(別冊ステレオサウンド)、ワーナーミュージックライフのサイト、田口商店KEYAKIの公式HPなどで記事・コラム・レヴューなどを執筆。
好きな九州の道の駅は、道の駅「豊前おこしかけ」だそうです。




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