2012年4月30日up
ターメイヤ(そら豆のコロッケ)

新緑が美しいですね!一年で私の一番好きな気持ちいい季節がやってきました。
眩しい新緑と初夏の日差しに訳もなくワクワクして元気になります。GW前の、世の中のウキウキとした楽しい気が満ちているせいもあるでしょう。もう枯れてしまったのかな…と思っていたベランダの紫陽花やハーブも息を吹き替えし、みるみるうちに新しい葉が次々と生えてきて、少し寂しかったベランダも華やいできました。自然の強い新しい生命力に溢れる初夏。また、たくさんのエネルギーを自然からいただいています。

今回のおいしい道の駅は、そんな初夏の明るい緑色をした「そら豆」が主役です。北アフリカ原産のそら豆は奈良時代に日本へ伝来しました。空に向かって実るので「空豆」と書いたり、サヤの形から「蚕豆」とも書くそうです。

艶やかで立派な房を開いてみると、ふわっふわの白い綿に、大事に大事に包まれたそら豆が規則正しくと並んでいます。まるで自然が生み出した高級なそら豆専用の小箱。プレゼントを開ける瞬間のような、もったいないような。

エジプトでは4000年も前から食されてきたそら豆。今回のおいしい道の駅は、エジプト・アレキサンドリア地方の郷土料理の「ターメイヤ」(そら豆のコロッケ)をご紹介します。同じような作り方の「ファラフェル」というひよこ豆のコロッケはよく作るのですが、そら豆の今の時期はやっぱりターメイヤです。ヘルシーで栄養たっぷり、割ってみると美しい翡翠色のターメイヤで初夏の訪れを楽しみましょう。
【今回の食材】 
そら豆
そら豆はたんぱく質とでんぷん、ビタミンB群や鉄分などが豊富で、疲労回復や美肌効果、髪を美しくする効果、高血圧、エネルギーの代謝を促すなどの他、頭の回転を良くするチロシンなど、栄養価の高い豆です。九州では、特に鹿児島県指宿(いぶすき)がその生産地として有名で、出荷量も全国で1位を誇るとのこと。気候が温暖な鹿児島では、初春ごろが旬だそうですよ!(あらら、ちょっと過ぎてしまいましたね・・・)
〈材料〉
●ターメイヤ(そら豆のコロッケ)●
〈材料6人分〉
*そら豆 ×(さやから出して)250g
*玉ねぎ(みじん切り) ×1/2個分
*にんにく(みじん切り) ×1片
*卵 ×1個
*パン粉 ×1/2cup
*香菜(みじん切り) ×2~3本
*パセリ(みじん切り) ×1~2本
*ベーキングパウダー ×小さじ1/2
*塩 ×小さじ1
*クミンパウダー ×小さじ1
*カイエンペッパー ×小さじ1/2
*すりごま ×適量
〔タヒーナソース〕
*練り白ゴマ ×大さじ3
*おろしにんにく ×1/2片
*レモン汁 ×大さじ1
*塩・胡椒 ×少々
*水 ×大さじ4
→全てボウルに入れ、混ぜる。
 
①そら豆のさやから豆を出す。さやをねじると開きやすい。

②そら豆のお歯黒と呼ばれる黒い部分に包丁で切り目を入れ、たっぷりのお湯で2分ほど塩茹でする。
 
③②をざるにあげ、粗熱が取れたら薄皮をむく。
 
④フードプロセッサーに③を入れ、ペースト状にする。
 
⑤④にすりごま以外の残りの材料も加え、再びよく混ぜる。
 
⑥⑤を食べやすい量に分けて丸め、すりごまを全体にまぶす。
 
⑦180℃の油(できればオリーヴ油)で両面がきつね色になるまで揚げる。
 
⑧皿に盛り、タヒーナソースを添える。
「撮影協力:quatre orangers」 http://quatre-orangers.com/gallery/gallerytop.html




末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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