2012年7月16日up
長ナスのキャビア・タプナード風

先日、親類の結婚式の為初めて大阪へ行きました。
せっかくなので福岡にはない、チュニジア人の営むチュニジア料理店やトルコ人の営むトルコ料理店など、地中海料理を食べ歩きました。
珍しい調理法や盛り付け、何よりあまりの美味しさに、昼間からワインがすすむ、すすむ!一体どうやって作るんだろう、このかくし味は何だろう…!

トルコ料理店のホールスタッフの方が大きな旅行カバンを抱えた私に「少しの時間大阪の街を案内するよ」と言ってくださり、「ヤッタ!料理について教えてもらおう!」という下心と、はやる気持ちを抑えつつ待ち合わせ場所のカフェに。
やって来たトルコ人の彼に「本当に美味しかったです」と言いつつさりげなくも次々に料理の質問をすると、少し困った顔をしながら「僕はアルバイトのオランダ人だからよく分からないよ」と、大阪弁まじりに答えてくれました。

オランダ人のマークス、ありがとう!


今回のおいしい道の駅は九州で主に栽培される「長ナス」を使ったレシピをご紹介します。美しい光沢を放つナスの紫色の皮は、ナスニンというアントシアニンの色素の一種です。カリウムを含み、夏の疲労回復に効果があります。栄養価はあまり高くはありませんが、低タンパク・低カロリー、夏の火照った体温を下げてくれます。

何よりナスはクセがなく、どんな調理法や料理にも合うとても便利な万能野菜。冷蔵庫には欠かせません。ナスを選ぶ時は、ヘタが黒く切り口が新しく、トゲが尖っているもの。色が濃くずっしり太ったものを選びましょう。

ナスの料理は本当にたくさんありますが、今回は焼きナスをいろいろな料理に使えるペーストにしました。
フランスではナスのプチプチした種から、ナスのペーストのことを「ナスのキャビア」とか「貧乏人のキャビア」などと呼ぶそうです。その「ナスのキャビア」を、黒オリーヴとアンチョビーの「タプナード」というペーストと合わせたプルミエでも人気のメニューです。直火で焼いた甘ーいナスをさまざまな料理にアレンジしてみてください!

【今回の食材】 
ナス
奈良時代に日本に奈須比(なすび)として伝わったと言われるナス。世界の各地でさまざまな品種が育てられています。形も長いものや丸いもの、大きいものや小さいものと地域色がある面白い野菜です。料理にも使い勝手が良く、煮て良し、焼いて良し、炒めて良し!そして漬けても良しという万能選手。暖かい九州は、なすの生産に向いていて、生産量も全国2位が熊本、3位は福岡と2県が上位入りしています。そしてナスはまさに今、7〜8月が旬。九州の道の駅で見かけたら、ぜひ買って味わってみてください。
〈材料〉
★長ナスのキャビア・タプナード風★
*長ナス×2本
*アンチョビーフィレ×5枚
*黒オリーヴ×8粒
*ニンニク(みじん切り)×1片分
*オリーヴオイル×小さじ2
*塩・黒胡椒×少々


①長ナスは竹串でおしりのあたりに穴を開け、皮全体が焦げるまで魚焼きグリルなどで焼く。


②冷まして皮をむき、ヘタを切る。

③②と残りの材料をミキサーにかけ、ピューレ状にする。
☆ココット皿に盛りパンを添えてディップに
☆お刺身を上に並べてカルパッチョに。
☆魚のムニエルやお肉のソースに。
☆茹で上がったパスタとからめたり。
…いろいろとアレンジしてみてください!


















末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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