2013年6月18日up
桃のテリーヌ

梅雨に入りジメジメと湿度が高く、クセ毛の私には憂鬱な日々が続きますが、そんな私の気分を晴らしてくれるように、街のあちらこちらで紫陽花が咲きだします。私の一番好きな花です。
紫陽花の好きなところは、青から紫、ピンクへと変わるなんとも言えない美しい色のグラデーションはもちろんですが、家の軒先や玄関先、団地の中、道端や公園の隅や神社など、歩けばふとそこにあって、大きな花なのに主張せず、どんな土地や景色にも馴染んでいて自然に溶け込んでしまう不思議な花。
紫陽花の名所もいいけれど、町の中に見つけた紫陽花は、いつも私の心を和ませ、クセ毛もまぁ、仕方ないかーなんて、思わせてくれます。プルミエも12年前の紫陽花の季節にはじまりました。 

今回のおいしい道の駅は、そろそろ出回りはじめた旬の桃が主役のデザートをご紹介します。桃はとっても甘酸っぱくておいしい!フルーツですが、おいしいだけでなく体によい果物なんです。
中国が原産で、中国では古くから邪気をはらい、長寿に効果がある果物として重宝されてきました。 実の部分はもちろん、江戸時代には桃の葉を乾燥させて風呂に入れる「桃湯」があせもや湿疹によいとされたり、花は利尿や下剤やむくみに、種は婦人病に漢方薬として現在でも用いられています。
桃の実は水分がほとんどですが、カテキン・カリウム・食物繊維・ビタミンC、B1、EC・ナイアシン・炭水化物などが含まれ、高血圧や脳梗塞・心筋梗塞・生活習慣病・糖尿病・動脈硬化・ガンなどの予防に。またアンチエイジング、二日酔いの改善、冷え症、食欲不振、便秘などに効果があり、女性に嬉しい果物なんです。
桃は痛みやすい果物です。買ってきたら、熟したものは新聞紙などに包んで冷蔵庫で冷して早めに食べましょう。 そうでないものは新聞紙などに包んで常温で風通しのよいところで保存し、食べる2時間ほど前から冷蔵庫で冷していただきます。冷やし過ぎると甘みが落ちるからです。

今回は、体に嬉しい寒天と合わせて、桃のまんまを食べているようなシンプルなデザートのレシピをご紹介します。 寒天なので、常温でも固まるので手土産にもオススメです。 簡単なのでぜひ作ってみてくださいね!

【今回の食材】 

中国の黄河上流、陝西省の高原地帯が原産地。日本には縄文〜弥生時代に伝わったといわれています。便秘改善に効果がある「ペクチン」をはじめ、がんや老化予防にも期待される「カテキン」も含まれています。甘い桃を選ぶポイントは、ふっくらときれいな丸さで、全体的にあかく色づいていること!
ちなみに「道の駅きよかわ」では、「ももソフト」が有名です。絶品の桃をふんだんに練り込んだ美味しさは、すぐに行列ができるほど。こちらもオススメ。
 

〈材料〉
★桃のテリーヌ★
材料〈容量600mlのテリーヌ型×1つ分〉
※パウンド型でOK
*白桃 3~4個(500g分)
*粉寒天 4g
*砂糖 80g程(桃の甘さで調整)
*水 1cup
 
①桃は皮をむき、種を除いて実を乱切りにする。
 


②①をミキサーにかけピューレ状にする。
 

 
③小鍋に水と寒天を入れて火にかけ、沸騰したら砂糖を加え、再び混ぜながら沸騰させて2分ほど煮立たせる。
 

 
④沸騰している③の鍋に②のピューレを加えて再び沸騰させ、2分ほど煮立たせたら火を止めてレモン汁を加えて混ぜ合わせる。
 
⑤鍋底を氷水にあてて、冷しながら混ぜ、とろみがついてきたらテリーヌ型に流す。
 
⑥冷蔵庫で1時間以上冷やしたら完成!




末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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