2013年7月2日up
ミディトマト、ミニトマトの檸檬味噌マリネ

博多では山笠というお祭りが梅雨の終わりと夏のはじまりを告げようとしています。私が勤めている博多阪急では夏のバーゲンがはじまり、人の混雑と忙しさで夏を感じる今日このごろです。

空の青が濃くなり、雲が少し大きくなって、青い植物の匂いと蚊取り線香の香りが漂うと、夏が来たなーって、子供の頃から変わらない夏のはじまりの記憶。久しぶりに帰った実家の玄関先から蚊取り線香の香りが漂ってきた瞬間、時間が止まったような、スローモーションのように、夏の記憶が甦りました。
大好物のひんやり冷やしたトマトに塩をつけて、美味しそうに丸ごとかじっていた父は今、年老いてトマトをかじられない歯になって体も小さくなりましたが、もっと深くて大きな優しい笑顔で私を暖かく迎えてくれました。

今回のおいしい道の駅は、旬のトマトが主役のレシピをご紹介します。
ここ2~3年で、市場やスーパーではたくさんの品種のトマトが販売されるようになりました。なかなか手に入らなかった枝付きのトマトや、黄色や黒や緑のトマトなど、さまざまなトマトがところ狭しと並び、はじめて聞くような名前のものなど見ているだけでワクワクします。
トマトは中南米原産のなす科の野菜で、16世紀にヨーロッパへ渡り、最も世界中で食される野菜のひとつです。トマトといえばなんといっても赤い色素に含まれるリコピンが豊富な野菜。動脈硬化やガン発生の原因となる有害な活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用があり、クエン酸の働きで血糖値の上昇も抑える働きがある他、脂肪肝や高脂血症の改善にも役立つそうです。 夏の食欲不振や熱を冷ます作用もあり、夏の薬膳野菜としてぜひ積極的に取り入れたい野菜です。

今回はミニトマトと、ミニトマトとトマトの中間の大きさのミディトマトを使ったレシピをご紹介します。市場に並んだいろいろなトマトを組み合わせて、夏のさっぱりとしたトマトの和えものをお楽しみください。
【今回の食材】 
ミニトマト
日本で食用として使われるようになったのは明治以降。ミニトマトは普通のトマトよりもビタミンなどの栄養価が高く、カロチンやカルシウムなどさまざまな栄養成分がバランスよく含まれています。中でも色素を真っ赤にするリコピンは、健康増進や生活習慣病の予防に効果があるといわれています。皮に張りと艶があり、色が濃く鮮やかなものが美味しいミニトマトの印です!栽培に必要な日当たりや保水性に適した熊本県は全国一位の生産量を誇っています。食欲が減ってくるこの季節、食卓に鮮やかな彩りを添えて食欲をアップしましょう!
 

〈材料〉
★ミディトマト、ミニトマトの檸檬味噌マリネ★
〈材料4人分〉
*ミディトマト、ミニトマトなど、2~3種類合わせて……約20個
*ししとう 8個
*みょうが 2本
*味噌 大さじ2
*きび砂糖 大さじ1
*レモン汁 小さじ2
*レモンの皮 1/2個分
*酒 大さじ1
*すりごま 大さじ2
 
①トマトはヘタを取り、ごく浅く十字に切り込みを入れる。
 


②熱湯を沸かした鍋に①のトマトを15秒ほど入れて冷水にとり、皮を剥く。
 

 
③みょうがは縦半分に切り、ししとうはそのまま、30秒~1分ほど塩茹でし、冷水にとって色止めをし水気を切る。
 


 
④ボウルに野菜以外の材料を合わせる。 




 
⑤トマトが、ししとう、みょうがを④のタレとトマトが崩れないようやさしく合わせる。 



 
⑥お皿に盛りつけて完成! 






末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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