2013年7月15日up
「白いレガッタ」ザ・ポリス

7月 ホワイトレゲエは実にクール!

「白いレガッタ」ザ・ポリス

 もう夏本番です。昔からインドアな私は、夏は大の苦手なんですけども。それでも『えーいもうどうにでもなれ!』と受け入れてしまうと、暑さというのは多少なんとかなるのではと思ったりします。そして熱帯夜のドライヴというのは、これまたなんか過ぎ去りし日の、悪友どもと意味も無く走り回っていた日々を思い出すというか…個人的な回想でスミマセン。そんなときによくカーステレオのカセットで鳴らしていたのが、ザ・ポリスの音楽だったのです。
 今ではソロで有名なスティング、英国音楽の裏街道的な仕事をしていたアンディ・サマーズ、そして独自のドライな音が響き渡るドラミングを繰り出すスチュワート・コープランド。一番夢中で聴いたのは解散前の『シンクロニシティ』ですが、後追いで聴いたこのセカンドアルバムが、夏の夜には似合います。そもそもジャズの領域での活動経験があった3人ですから、戦略として時代の格好をして演奏しても「バカテクパンクバンド」と揶揄された演奏能力。通常のバンドの倍速で演奏しても問題無いのに、選んだ音楽テイストのひとつがレゲエだったワケです。『ウォーキング・オン・ザ・ムーン』とかは正にその代表曲。この音はホワイトレゲエと呼ばれますが、実はアルバムタイトルはそのフランス語なのですね。最近まで気がつかなかったけれど…個人的には『孤独のメッセージ』も大好きですが、コーラスやディレイなどエフェクターを多用したサマーズのギター、そしてバンドの代名詞となる乾いたスネアの音を軽快にたたき出すコープランドのドラム、そして安定感のあるスティングと、トリオバンドの魅力が満載の一枚なのです。深夜ドライブのお供に、是非。

(CDのジャケットイメージをクリックすると「amazon」サイトへ飛びます。)


七院知 好(なないんち・このむ)
シングル、EP、45rpm、7inchと呼ばれる17cmレコードと、盤面に刻まれた素敵な音楽を愛する音楽ライター。
福岡在住。地元の情報誌、『Beat Sound』(別冊ステレオサウンド)、ワーナーミュージックライフのサイト、田口商店KEYAKIの公式HPなどで記事・コラム・レヴューなどを執筆。
好きな九州の道の駅は、道の駅「豊前おこしかけ」だそうです。




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