2013年2月1日up
「真空パック」シーナ&ロケッツ

2月 夢は大事ですよね。福岡産ロックンロールを忘れない。

「真空パック」シーナ&ロケッツ

もう早いもので2月になっちゃいました。ヒタヒタと忍び寄る年度末の多忙さに、戦々恐々としておりますが…元気に行きましょう!さて今月のネタは、正直言いますと先月に『初夢』ネタで取り上げたかったのですが、夢はいつでも大事にということで今月と相成りました。九州、福岡が誇るロックンロールの現役ランナー、シーナ&ロケッツの代表曲「You May Dream」。作曲が鮎川誠とYMOの細野晴臣、作詞が元サンハウス(ロケッツ以前に組んでいた伝説のバンド)の柴山俊之。歌うのは奥さんのシーナさんという、正に新旧の関わりを総動員して制作した「夢」のような楽曲だったわけです。歌詞自体も「You May〜」という音とのダブルミーニングもあるし…この曲は航空会社のCMソングにも起用され、米国など海外でも発売されたのですが、往年のウォール・オブ・サウンド的な要素と、当時斬新だったYMO的なシンセサウンドの融合が見事で、ヒットを記録したのもうなずけます。鮎川さん自身が「1980年という年自体が、何かとても新しい気分だったんよ」と話してくれたことがあるのですが、そんな雰囲気が真空パックされたこのアルバム。当時のバンドが持っていた音楽への期待感や勢いを新鮮に感じるのです。正にロック!

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七院知 好(なないんち・このむ)
シングル、EP、45rpm、7inchと呼ばれる17cmレコードと、盤面に刻まれた素敵な音楽を愛する音楽ライター。
福岡在住。地元の情報誌、『Beat Sound』(別冊ステレオサウンド)、ワーナーミュージックライフのサイト、田口商店KEYAKIの公式HPなどで記事・コラム・レヴューなどを執筆。
好きな九州の道の駅は、道の駅「豊前おこしかけ」だそうです。




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