秋深し。秋といえば、いつもついつい、「食欲の〜」と始まってしまいがちなところですが、「道の駅」の魅力は、「産直」「レストラン」という『食』にまつわるものばかりではないこと…、みなさんご存知ですよね。
ということで、今回の特集は、もっと知的に…。「道の駅」で満喫する『芸術・文化の秋』について、おもいっきり「体験」し、そして「体感」できる2つの駅の楽しみ方をご紹介します。

「道の駅伊万里」で『陶芸』を体験!


佐賀県のほぼ真ん中。「道の駅伊万里」は、広場を囲むように産直所やお土産物屋・カフェやケーキ屋・お肉屋さんが立ち並ぶ、楽しみ方のバリエーションに困らない駅です。市場で高い評価を得ている「伊万里牛」は、一度食べたら納得のうまさ。贅沢な伊万里牛のハンバーグをステーキハウス「るーらる」で「食の秋」を味わうのもよいでしょう。
そして、伊万里といえば、牛肉のほかにもう1つ。日本を代表する焼き物の町であることも、忘れてはいけません。ということで、広場を囲むもう1つの建物「やきもの体験館」を紹介します。

穏やかな空気と時間が流れているこの施設では、プロ級の腕前を持つプチ陶芸家から、今日が始めてというルーキーまで、みなさん真剣なまなざしで自分の作品と向き合っています。ロクロを廻す際の柔らかい粘土の感触。絵付けをする際の震えるような感覚。どれも毎日の生活の中ではなかなか味わえない体験となります。

ここでは、土のあたたかさを感じる手びねりやロクロによる作陶(約1時間、1,000~2,000円)や絵付け(約30分、500~1,250円)に挑戦することができます。乾燥や素焼きを経て完成したものを4~6週間後に配送(有料)してもらえるサービスもあって、ぜひ楽しんでみたいところです。絵付けをしたやきものがオリジナル作品として、自分の家に届くのもとても素敵な楽しみでしょう。

伊万里ふるさと村(道の駅伊万里)
〒848-0007 伊万里市南波多町井手野2754  (Google MAPで地図を表示)
TEL 0955-24-2252
HP:http://www.ihn.jp/~jaimari1/

※ロクロを使った作陶は8歳以上からしか体験できません。
※当日立ち寄って参加することも可能ですが、
ロクロ体験など、先客次第では30分程度待たなければならないことがあります。



「道の駅きよかわ」で『神楽』を体感!


大分県豊後大野市、山間に開けた「道の駅きよかわ」は、プレミアム桃として人気が高い「クリーンピーチ」や多くの加工品が人気の「金ごま」など、価値あるブランド産物を生み出す駅としても知られている駅です。

そして、2009年6月に開館した隣接する「神楽会館」は、地元に伝わる芸能が堪能できる施設。「食」の豊富さに「文化」の魅力が加わり、ますます楽しみが倍増しているようです。ということで、今回は勇壮な伝統芸能「神楽」について紹介します。

演者と観客との距離が縮まるような臨場感が味わえるこの施設では、いつもならば屋外での公演がほとんどの神楽の上演が、舞台の芝居を見るように、照明や音響も整備されたホールの中で鑑賞することができます。地元の神楽をはじめとする伝統芸能が定期的に公演されています。
この地域の「神楽」の一番の特色である、跳びはねたり踏み込んだりという、所作が大きく躍動的で荒々しい様子を、迫力十分に堪能することができます。
神社の境内などで行われる従来の神楽も、もちろん良いものですが、定期的に公演が開催されるこのような施設で見てみるのも、今までとは違った新たな楽しみを生み出してくれそうです。入場料は、一般で1,000円とお求めやすい価格です。開催日程など、詳しいことは、ぜひ下記までお問い合わせください。


豊後大野市神楽会館
〒879-6903 豊後大野市清川町砂田810番地 (Google MAPで地図を表示)
TEL 0974-35-2372
HP:http://www.bungo-ohno.jp/kagura/index.html




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 道の駅には、「地域をうつす窓」という側面があります。地域にまつわる文化や芸術を五感を使って味わってみると、新たな発見も見出せそうです。豊かな秋の季節、道の駅に訪れ、その地の空気を味わいながら、探訪・見聞を深めてみるのも、「道の駅」の楽しみ方の一つではないでしょうか。



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