2012年4月13日up
クレソンとサーモンのライスサラダ

春を盛り上げるように、桜はあっという間に咲いて儚く散っていきましたね。

一年のうちの短い桜の時期にどれだけお花見を楽しむか!が、私の毎年の課題です。開花予想から気温やお天気を分析し、スケジュールを組みます。お花見までの体調管理にも気を配り、いかに仕事をサボるか…これは自営業者の特権ですが、ここ数年は「お花見弁当クッキング!」などと称して仕事に組み込んだりしています。

外ごはんを楽しむのはお花見だけではありません。幼稚園児の頃からピクニック好きの私にとってお花見は冬が終わり、一年のピクニックの解禁の儀式なのです!新緑の中でのピクニックや夏の夜のピクニックや紅葉など、季節の景色の中で季節の食材を楽しむのが一番の贅沢で、地球に生まれてよかったなぁと思う私の幸せな時間です。

今回の道の駅は、春から初夏にかけてが旬のクレソンが主役です。ヨーロッパ原産のクレソンはキレイな湧水や小川に群生しています。日本にやってきたのは明治のはじめ頃。野生化して全国へと広がりました。わさびの仲間で独特の爽やかな苦味があるクレソンは、ヨーロッパでは血液をキレイにする薬草として食されてきました。カリウムやカルシウムが豊富なクレソンは、他にも便秘解消、生活習慣病予防、骨の形成、視力低下予防、利尿作用、食欲増進など…栄養たっぷりの野菜です。また、肉料理の付け合わせによく使われるのは、肉の脂肪分解や食後の口臭予防によいからです。

クレソンの季節になると、プルミエの近くの太宰府や筑紫野の小川へクレソン採りへ出掛けます。よーく見てください!以外と生えていますから。
とはいえ、なかなか見つからないし長靴がいるので道の駅で買いましょう。この季節、私はクレソンだけのサラダに焼いたバゲットとドレッシングをかけてモリモリいただきます。洒落てるでしょ?クレソンは付け合わせだけではなく、立派な主役になれる野菜なのです。
今回はカフェでランチ営業をしていた頃に人気だったライスサラダをご紹介します。下準備が面倒なイメージがありますが、温かいごはんにのせるだけの簡単レシピです。みずみずしいクレソンをたっぷりいただいて、初夏の訪れを祝いましょう!

【今回の食材】 
クレソン
「クレソン」はフランス語です。和名は「オランダガラシ」といい、水中や湿地に生息するアブラナ科の多年草。お肉などの付け合わせによく使われますが、実は栄養価の高いお野菜なんです。クレソンが日本に来たのは、明治の初め頃。日本の気候とも相性がよく、すぐに根付きました。
長崎県の道の駅「夕陽が丘そとめ」がある外海地域と深い関係があるフランス人の宣教師ド・ロ神父が、クレソンを近代の日本に広めたというエピソードが残っています。外海にいくことがあれば、ぜひゆかりが深いクレソン料理を楽しんでみてください。
〈材料〉
●クレソンとサーモンのライスサラダ
〈材料2人分〉
*クレソン ×2束
*サーモン(刺身用)×80g
(又はスモークサーモン8枚)
*ベーコン ×2枚
*トマト  ×1/2個
*新玉ねぎ ×1/4個
*クルミ  ×大さじ2
*黒オリーヴ×8個
*温かいごはん(できれば炊きたて!)×2人分


〈フレンチドレッシング〉※作りやすい分量で
*玉ねぎ(みじん切り)×1/4個分
*セロリ(みじん切り)×小さじ1
*ニンニク(みじん切り)×2片分
*卵白   ×1個分
*ディジョンマスタード×小さじ2
*サラダ油 ×300cc
*酢    ×100cc
*レモン汁 ×大さじ1
*塩・黒胡椒×少々
A.ドレッシングを作る
①ボウルに卵白とディジョンマスタードをふわっとするまで混ぜる。

②①にみじん切りにした玉ねぎ・セロリ・ニンニクを加え混ぜる。
③②にサラダ油をほんの少しずつ加えながらよく混ぜる。白っぽくもったりすればOK。
④③に酢とレモン汁を加え混ぜ、塩・黒胡椒で味を調える。



B.サラダを作る
①クレソンは茎の方を熱いお風呂くらいの湯に10分くらいつけ、シャキッとしたら冷水で洗い水気をよく切り、茎と葉は食べやすくちぎっておく。

②サーモンはそぎ切りにする。新玉ねぎは薄切りに。トマトは5mmの角切りに。クルミは荒く刻む。

③ベーコンは5mm幅に切り、フライパンでカリカリに焼いてペーパーなどで余分な油をとっておく。。

④皿にごはんを平らに盛り、サーモン、クレソン(飾りに少し残しておく)、トマト、新玉ねぎを立体的にバランスよくのせる。Aのドレッシングをまわしいれ、クルミとベーコンとオリーヴを散らす。残りのクレソンを飾る。






末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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