2012年5月17日up
さやいんげんとフェタチーズのサラダ

先日台北へ屋台料理を食べに行って来ました! なんて言うと、旅慣れているみたいですが、十代からなかなか長い休みがなかった私は生まれて初めての海外旅行でした。 

世界を知らない私は世界の料理が知りたくて知りたくて、食べてみたくって。
旅から帰ってきた人、旅の途中の人、海外からのお客さま…渡り鳥達がやって来ては、まるで私は止まり木のように、ここで、いろんな国々の料理の話を聞いています。

ある日、知り合いのバーテンダーの方に「一番好きなフレンチのお店はどこですか?」と尋ねた時に答えてくださったお店へ足を運び、シェフの話を聞きました。
「僕はね、フランスはもとより海外に行ったことがないんだよー」と、堂々と私に話しました。
海外に行ったことがないのに海外かぶれな店をやっている私はそれまで海外に行ったことがない、というのが恥ずかしくて言えなかった。堂々と店を構え、美味しいとみんなに認められる料理を提供しているそのシェフの言葉に、世界を知らないことを恥ずかしいと思っている自分が恥ずかしいと、思いました。

私は止まり木のように渡り鳥達の話に耳を傾けながら世界中のスパイスや調味料で、今日も料理を作ります。

今回のおいしい道の駅は、旬の「さやいんげん」です。
さやいんげんの歴史は古く、原産地の南米で紀元前5000~4000年前から栽培され、日本へは江戸時代に伝来しました。豆が大きくなる前の若いうちに収穫してさやごと食べる野菜です。現在日本では200種類ほどの、いんげんが栽培されています。
最近はスジのない品種がほとんどで調理しやすくなっています。また地方によって形や呼び名はさまざまです。豆の部分には必須アミノ酸に含まれるリジン、アスパラギン酸が多く含まれ疲労回復や美肌効果があり、他の成分から、コレステロールの低下作用、便秘、むくみ解消…など、女性に嬉しい野菜です。

さやいんげんは、プルミエの冷蔵庫には欠かせないレギュラーメンバーとして、いろいろな料理の付け合わせとして活躍していますが、今回はいつもだったら脇役のさやいんげんを主役にしたレシピを考えました。さやいんげんをおいしく食べられるオススメの一皿です!さやいんげんを改めて見直す機会となり、もっと好きになりました。是非チャレンジしてみてくださいね!

 

【今回の食材】 
さやいんげん
南アメリカのメキシコ付近が原産といわれるさやいんげん。それはそれは昔のことですが、日本にインゲン豆を持ち込んだのは、明の時代の僧侶だと言われています。その僧侶は隠元禅師と呼ばれていたことから、隠元豆という名前がついたとか。短期間で収穫できることが特徴なので、一年中出回ってはいるんですが、本来の旬は6月〜9月頃なのだそうです。ちなみに、道の駅では鹿児島のたるみずが特産としています。鹿児島県は全国的にも生産が多いようです。黒豚ももちろん良いですが、さやいんげんにも注目してみてくださいね!
〈材料〉
●さやいんげんとフェタチーズのサラダ
〈材料4人分〉
*さやいんげん ×200g
*フェタチーズ(角切り) ×大さじ2
※なければクリームチーズやカッテージチーズで代用
*トマト ×1個
*にんにく ×1片
*パセリ ×1/2本
*レモン汁 ×大さじ1
*ミントの葉 ×適量
*塩・胡椒 ×少々
*オリーヴオイル ×大さじ2 

 
①さやいんげんはスジがある場合は取り除き、ヘタを折る。

②さやいんげんの1/3の量を縦半分に切る。
 
③鍋に湯を沸かし、固めにさっと塩茹でし、ざるにあげて水気を切っておく。
 
④にんにくとパセリはみじん切りに、トマトは5mmの角切りにする。ミントは手で細かくちぎる。
 
⑤フライパンにオリーヴオイルを弱火で熱し、にんにくを加え香りが立ったらトマトとパセリを加え、4~5分ほど軽く炒める。塩・胡椒、レモン汁で味を整える。
 
⑥ボウルにさやいんげんと⑤のソース、ミント、フェタチーズを加えよくあえる。
 
⑦器に盛って出来上がり!




末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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