2012年9月1日up
マスカットとブルーチーズのタルティーヌ

お盆を過ぎたある日。突然秋の空気になったなぁと思う日がありました。
空の色と匂い、雲の形、陽の落ちる時間。夜になるとコオロギの声が聞こえだしました。その日に来られたお客さまに、今日は暦で「処暑」(しょしょ)という日で暑さが収まる日だそうですよ。と教えていただきました。暑さはあまり変わらないけれど、昔の人はすごいなーと、古代と宇宙へ想いを馳せました。

今回のおいしい道の駅は、私の大好きなマスカットを使ったレシピです。
ぶどうは大きく分けると赤ぶどうと白ぶどうに分かれ、その品種の数は星の数ほど。世界一生産されている果物で、その8割ほどがワインとなります。その歴史は紀元前4千年から3千年と古く、古代エジプトやヨーロッパで栽培されワインも作られていました。日本へは奈良時代に伝来し、甲州ぶどうは鎌倉時代の初期から栽培されていたようです。明治時代から日本でも、ヨーロッパやアメリカのぶどうを交配したものを本格的に栽培するようになりました。

赤ぶどうの方が体に良いイメージがありますが、白ぶどうも名前の通りぶどう糖と果糖を多く含み、カリウムや銅、ミネラルが豊富で、疲労回復・高血圧・心臓病・動脈硬化防止・脳の機能を高めるなど栄養たっぷりのフルーツで、出産前や産後の妊婦に良いとも言われています。顆粒は傷つきやすく傷みやすいので早めに食べましょう。茎のまわりが茶色いものは避け、パンっと張りのあるものを選びましょう。因みにぶどうの粒は下から上へと甘くなります。

今回は白ワインにぴったりのタルティーヌをご紹介します。
タルティーヌはパンの上に具をのせるフランスのオープンサンドのことです。マスカットは皮ごと食べられるシャインマスカットや瀬戸ジャイアンツやマスカット・オブ・アレキサンドリアなどの品種がおすすめです。ブルーチーズと甘いマスカットをのせて一緒に食べると、不思議!ブルーチーズのクセがさっと消えて新しい味が生まれて病みつきになる、この季節限定のプルミエでも人気のメニューです。残暑厳しい9月のはじまりに、冷たい白ワインのお供にブルーチーズが苦手な方もぜひ試してみてくださいね!


【今回の食材】 
マスカット
どことなくお洒落な雰囲気が漂う、マスカット。日本では、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」や「ロザリオ・ビアンコ」などの品種がメジャーです。前者の種は、ブドウの女王とも呼ばれ、粒が大きく芳醇な香りと上品な甘さが特徴です。これからがまさに旬であり、9月から10月にかけてよく市場に出回ります。九州のなかでは、福岡がその生産地として有名で、「うきは」などで購入することができます。ちなみにブドウ狩りも楽しめますよ!
〈材料〉
★マスカットとブルーチーズのタルティーヌ★
〈材料3~4人分〉
*マスカット(皮ごと食べられるもの)
*ブルーチーズ(ゴルゴンゾーラなど)
*バゲット又はカンパーニュなど
*クルミ(ローストしたもの)
*ハチミツ
*ミント
→全て適量




①バゲットは厚さ5mmくらいで長さ10cmくらいに斜めにスライスし、トーストする。


②マスカットは横半分に切り、種があれば取る。クルミは粗く指先で砕く

③①にブルーチーズを薄くのせ、マスカットを並べ、クルミを散らし、ハチミツ少々をかける。ミントの葉をちぎって散らす。

冷たい白ワインとどうぞ!






















末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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