2013年1月17日up
にんじんとパセリ、グリーンオリーヴのケーク・サレ

慌ただしい年末年始でしたが無事に筑紫野市のお店を片付けて、仕事場の拠点を博多区の自宅近くの井尻へと移し、ようやく形になってきました。
井尻は昔、母が若い頃に住んでいて自分の産まれた町でもあって、なんとなく落ち着く町です。戦前から残るたくさんの細い猫道が迷路のように入り組んでいたり、古い商店街だけどこのご時世になかなか栄えていたり、30年以上も営んでいる昔ながらのJAZZ BAR が2軒も残っていたり、住宅街にこっそりと小さなイタリアンがあったり、フランス人が営むビストロ風居酒屋があったり、世界中で仕事をしてきたシェフが営む地中海料理のワインバーがあったり…と、私にとってはとても魅力的で、まさかここに住むとは思ってなかった頃からこっそり通いつめていた場所でした。これからまた少しずつ時間を重ねていきたいと思います。

今回のおいしい道の駅は、旬のにんじんを使いました。
にんじんはアフガニスタン生まれの野菜で、大きくヨーロッパ種と東洋種に分かれます。金時人参などは東洋種、現在日本で多く出回っているものがヨーロッパ種です。にんじんはカロテンが大変豊富で一部が体内でビタミンAに変化し、視力や皮膚や粘膜、髪、呼吸器に良いとされています。また、すい臓がんや肺がんの予防に良いそうです。油との相性がよく、共に摂取することでビタミンAの効果が増すので、揚げ物や炒めものでカロリーを気にせずいただきましょう。人参は根の部分を指しますが、葉の部分はより栄養価が高く、タンパク質は根の3倍、カルシウムは5倍、鉄分も豊富です。にんじんは「気」の巡りもよくするそうなので、気が滅入りやすい冬に積極的に取り入れるのもよいかもしれませんね。

今回はちょっと塩味の効いた大人のにんじんケーキのレシピをご紹介します。
朝ごはんに、ティータイムに、ワインと一緒に…。バターたっぷりでビタミンAが倍増したにんじんを、ケーキでお楽しみくださいませ。
【今回の食材】
にんじん
代表的な緑黄色野菜のにんじん。根菜なのに、緑黄色野菜というのは、実は結構珍しいとか。鮮やかなオレンジは、見た目から栄養が高そうですが、この色の理由はβ(ベータ)カロテン。外部からの細菌やウィルスの侵入を防ぐ効能があります。九州のなかでは宮崎、長崎あたりの生産量が多いようですが、どんな料理にも相性が良いニンジンはとっても手に入りやすい食材です。お近くの道の駅でお求めください。今回はおしゃれにケーキでいただいてください。
〈材料〉
★にんじんとパセリ、グリーンオリーヴのケーク・サレ★
材料〈18cmのケーキ型×1台分〉
*にんじん 1本(約150g)
*パセリ 1本
*緑オリーヴ 12粒
*レモン汁 少々
*薄力粉 180g
*ベーキングパウダー 小さじ1
*砂糖 130g
*自然塩 小さじ1弱
*卵 3個
*無塩バター 150g
①にんじんはよく洗い、皮は剥かずにすりおろし、レモン汁少々をふりかけておく。

②パセリは洗って水気を拭いてみじん切りに。緑オリーヴは種ありなら手で小さくちぎり、種無しなら3等分に輪切りにする。





③バターは室温にし、砂糖・塩を加えて白っぽくクリーム状になるまで混ぜる。



④③に卵を1個ずつ割り入れ、ふわっとするまで混ぜる。




⑤薄力粉とベーキングパウダーをふるい、④に2回に分けて加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ込む






⑥⑤の生地ににんじん、パセリ、緑オリーヴを加えて更に混ぜる。





⑦生地を型に平らに流し入れ、180℃に余熱したオーブンで45分焼く。





⑧きれいに焼けたら完成!






















末松 奈視
食品会社の検査室に5年半勤めた後、大手アパレルメーカーが経営するカフェで働く。
2001年にプルミエカフェを開業し、2008年にプライベートキッチン プルミエとして移転。2012年クリスマスに11年半の営業を終え、現在プライベートキッチン プルミエとして、ヨーロッパ・地中海・アジアなど世界の料理をみんなで作って食べる会(プルミエの料理教室)「クッキングパーティ」を中心にレシピやケータリングや料理講師、イベント企画など活動中。
博多阪急内「ELLE CAFE 」キッチンスタッフとしても働いている。
http://s.ameblo.jp/premier-1101




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